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ありがとうSL人吉 博多駅でラストラン出発式 ファンら雄姿見送り - 毎日新聞

営業運転最終日、多くの人が見守る中でJR博多駅を出発する観光列車「SL人吉」=福岡市博多区で2024年3月23日午後1時50分、平川義之撮影
営業運転最終日、多くの人が見守る中でJR博多駅を出発する観光列車「SL人吉」=福岡市博多区で2024年3月23日午後1時50分、平川義之撮影

 JR九州の観光列車「SL人吉」が23日、最後の営業運転をした。けん引する蒸気機関車「58654号機」は1922(大正11)年製と、営業運転中としては国内最古。博多駅(福岡市博多区)であったラストランの出発式には多くの鉄道ファンらが駆けつけ、最後の雄姿を見送った。

 SL人吉は2009年にJR鹿児島線、肥薩線の熊本(熊本市)―人吉(熊本県人吉市)間で運行を開始。20年の九州豪雨で肥薩線が不通となり、鳥栖(佐賀県鳥栖市)―熊本間を週末を中心に1日1往復してきた。

「SL人吉」のラストラン出発式でホームに並ぶ鐘ケ江理恵・博多駅長(右端)ら=福岡市博多区のJR博多駅で2024年3月23日午後1時45分、平川昌範撮影
「SL人吉」のラストラン出発式でホームに並ぶ鐘ケ江理恵・博多駅長(右端)ら=福岡市博多区のJR博多駅で2024年3月23日午後1時45分、平川昌範撮影

 しかし、老朽化で運行終了が決定。ラストランを多くの人に見てもらうため、この日は博多―熊本間を特別に走った。

 「間もなく6番乗り場にSL人吉号が到着します」。小雨が降るなか、駅構内にアナウンスが流れると、カメラを構える人々の前に黒煙を上げながら機関車が姿を見せた。

 出発式で、JR九州の福永嘉之鉄道事業本部長は「皆さまの応援がなければ走り続けられなかった」とあいさつ。客室乗務員の平野未紗さんは「これからも皆さまの心の中で火をともし走り続けてくれると思う」と述べた。

 そして、鐘ケ江理恵・博多駅長が出発合図の手を上げると、機関車は大きな汽笛を響かせてゆっくりと動き出し、人々は手を振り別れを惜しんだ。

 「ありがとうSL人吉」と手書きしたうちわで見送った春日市の松藤佑弥さん(9)、礼奈さん(7)兄妹は「引退はさみしい」。チケットが取れなかったという北九州市小倉北区の中藤雅人さん(10)は「SLはかっこいいから大好きでした」と話した。

 24日は関係者向けの特別運行が熊本―八代間であり、全ての運行を終える。【平川昌範】

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