中国の電気自動車（ＥＶ）メーカー、比亜迪（ＢＹＤ）が発表した2023年通期利益はアナリスト予想に届かなかった。
26日の発表文によると、通期純利益は300億4000万元（約6300億円）。アナリスト予想は309億4000万元だった。
ＢＹＤは１月下旬、純利益が290億－310億元になるとの暫定的な予想を示していた。
同社は昨年10－12月（第４四半期）にテスラを追い抜き、ＥＶ販売台数で世界首位に立った。ただ、１－３月はＢＹＤの販売が集中する中国で旧正月休みがあったため、首位の維持は難しい可能性がある。
昨年の販売台数はＥＶとハイブリッド合わせて302万台だった。年間目標の達成に向けて第４四半期だけで94万2000台を売り上げた。
ＢＹＤは今年に入り、中国自動車市場で 価格戦争の第２ラウンドを開始。「新時代の電気はガソリンよりも安い」をスローガンに、ガソリン車からＥＶへの乗り換えを進めようと大半のモデルで値引きを実施した。
中国の自動車ポータルサイト、16888.comのデータをブルームバーグが分析したところ、ＢＹＤは既存の100モデル余りについて値引きし、さらに70のモデルは引き下げた価格に改定した。最も格安なモデルのハッチバック「海鴎（シーガル）」の価格はいまや６万9800元と、１万ドルを下回る。
原題： BYD Reports 2023 Profit That Falls Short of Analyst Estimates（抜粋）
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