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日銀が緩和的環境が続くという見方を示しているとはいえ、なぜ、ここまで円安が加速するのか。
「為替市場は日米の金利差はもちろん、それがどこまで続くかを見ている」こう指摘するのは、あおぞら銀行の諸我晃チーフ・マーケット・ストラテジストだ。
日銀はマイナス金利政策を解除したものの、政策金利はまだまだ低く「0.0%~0.1%」。
一方のアメリカは「5.25%~5.50%」と、その金利差は圧倒的だ。
金利が高い通貨の方が投資家にとっては魅力的で、今の金利差であれば、ドル資産を持ちたい人も多いだろう。
さらにこうした状況では、金利が低い円で資金を借り入れ、より金利が高いドルなどの通貨で運用して利ざやを稼ぐ「円キャリートレード」と呼ばれる取り引きがしやすくなる。
その際には円を売ってドルを買う動きが増えるので、円安要因として働くことになる。
一方、この取り引きで利益を稼ぐ投資家にとって、最大のリスクは急激な円高だ。
ドル資産などで運用して利ざやを稼ぐため、為替が円高に大きく動くと、一気に評価損が出かねないからだ。
このため、日米の金利差が“安定的に”大きく開いていることが重要となる。
諸我さんは日銀やFRBの姿勢に変化がなければ、今の状況が続くとみている。
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