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テスラ株いずれ1200ドルに到達へ、急落でも強気のファンドマネジャー - ブルームバーグ

米電気自動車(EV)メーカー、テスラは成長鈍化と利益縮小を受けて、今年に入りナスダック100指数構成銘柄のパフォーマンスで最下位に沈んでいる。だが、ファンドマネジャーのデビッド・バロン氏は、テスラがやや足踏みした後に再び驚異的な値上がりを見せると見込んでいる。

  ただ、こうしたバロン氏の強気な見方には目下、激しい逆風が吹いている。テスラは24日、今年の成長ペースが「著しく鈍化」するとの見方を示し、株価が急落。年初から25日までに2090億ドル(約30兆9400億円)の時価総額が吹き飛んだ。

テスラ、24年の成長鈍化を警告-利益予想下回り株価一時8%安 (1)

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デービッド・バロン氏

Source: Bloomberg

  しかしバロン氏は、物議を醸すことで知られるイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が、波乱の時代を切り抜けるかじ取りをしてくれると確信している。

   バロン・フォーカスド・グロース・ファンドの運用担当者であるバロン氏は、テスラの強力なブランド力を理由に、株価は2030年までに現在の水準から約550%上昇し、1200ドルに達すると予想している。テスラと同じくマスク氏が率いる米宇宙開発企業スペースXは、昨年末時点で同ファンドの最大の保有銘柄だ。

  業界全体を襲っているEVの冬の影響もあり、テスラは今年の販売台数の伸びが鈍化するとの見通しを示している。それでも、バロン氏は25日終値183ドル程度に対し、1年後に約300ドルに達するとみる。

  バロン氏はインタビューで「会社が考えていたような年間50%の成長は実現できないかもしれないが、厳しい環境にある今年に販売台数がなお年15-20%のペースで伸びつつあり、1台当たり7000ドルの粗利益を上げている 」と語った。

  テスラの昨年の納車台数は前年比38%増の180万台。アナリストは今年の販売台数について、17%増と予想している。テスラはコメントの要請に応じなかった。

Tesla Warns About 'Notably Lower' Growth Rate | Shares plummeted after the EV maker narrowly missed earnings estimates

  バロン氏の父はマスク氏に関してかなりの強気派として知られるウォール街のベテラン、ロン・バロン氏だ。昨年8月に発表されたブルームバーグ・エコノミクス(BE)の調査によると、 バロン・パートナーズ・ファンドは数千に上る競合の中で、過去5年、10年、15年においてナスダック100指数を破った唯一のファンドだった。

ナスダックに長期で勝つ唯一のファンド、集中投資は裏目の常識破る

  スペースXに関して、息子のバロン氏は評価額が向こう1年で20%切り上がり、3年以内に2倍、5年以内に3倍になると予測している。ブルームバーグは先月、スペースXの企業価値は1750億ドル余りと報じた。

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原題: Baron Sees 550% Gain for Tesla, Unswayed by $209 Billion Wipeout(抜粋)

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