ドイツのソフトウエア会社 ＳＡＰは、米電気自動車（ＥＶ）メーカーのテスラが繰り返す値下げを受け、従業員へのテスラ車提供を中止する。 社用車市場での成長を目指す テスラのイーロン・マスク最高経営責任者（ＣＥＯ）の取り組みが後退する。
ＳＡＰのフリート担当マネジャーは、ドイツ紙ハンデルスブラットに対し、テスラの価格は他のメーカーよりも変動が激しく、計画を複雑にしリスクを増大させていると語った。
このコメントについてＳＡＰの広報担当者は５日に確認。同社が社用車の最大の市場であるドイツの従業員にテスラを提供したことはないとも述べた。テスラ車はＳＡＰが世界で保有する社用車のごく一部だという。
レンタカー会社の ハーツ・グローバル・ホールディングスや シクストも、マスク氏が販売台数増加を目指して値下げしたことを受け、テスラ車の購入から手を引いている。値下げで中古のテスラ車の再販価値が低下し、減価償却を最大の経営リスクの１つとするレンタカー会社などに痛手となっている。
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原題： Germany’s SAP Stops Offering Teslas as Company Cars to Employees（抜粋）
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