“大型株”上昇背景にオイルマネー？専門家「注意が必要」…日経平均が史上最高値目前[2024/02/20 10:52] - テレビ朝日

　先週、史上最高値にあと50円まで迫った日経平均株価。19日は小幅に値下がりし、終値は3万8470円でした。

　先週末にニューヨーク市場が値下がりしたことなどを受けて、売り買いが交錯。一時、3万8500円台まで値上がりしましたが、16円値を下げて取引を終えました。

　依然として高い水準が続く日経平均株価。しかし、値上がり銘柄と値下がり銘柄の比率から、市場の過熱感を表す指標「騰落レシオ」は低下傾向にあります。

ニッセイ基礎研究所　井出真吾チーフ株式ストラテジスト
「それが意味するのは、日経平均を構成している225社の中でごく一部の銘柄だけが大きく上昇していて、特に半導体関連の株が上がっている。あとは総じて言うと大型株に上昇傾向が見られる」

　専門家は、大型株の値が上がっている背景に、中東からのオイルマネーの流入があるのではないかと指摘します。

井出チーフ株式ストラテジスト
「オイルマネーはもともと中国には結構投資されていたが、中国の景気が減速してきて、もしかしたらデフレに入ったかもしれないと。中国から日本に投資資金をシフトさせている」

　こうしたオイルマネーの動きには、注意が必要な特徴があるといいます。

井出チーフ株式ストラテジスト
「オイルマネー（中東の投資家）は比較的、買うときはまとめて買うし、逃げるときは一気に逃げていく。割と大胆な動きをする傾向があるので、今のような経営改善の取り組みとか賃上げとか、前向きな経済の好循環を今年だけではなく、来年、再来年とずっと続けていくことがより大事になってくる」

（「グッド！モーニング」2024年2月20日放送分より）

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