イングランド銀行は1日、前日まで開いた会合の結果、政策金利を現在の5.25％のまま、据え置くと発表しました。
金利の据え置きは去年9月の会合以降、4回連続です。
声明では前回にはあった「インフレ圧力が続く証拠があれば、さらなる金融の引き締めが必要になる」という文言が無くなる代わりに「現在の政策金利の水準をどれくらい維持すべきか検討を続ける」という文言が盛り込まれ、市場では利上げの停止を示唆したものと受け止められています。
一方、今回の会合では9人の委員のうち、ベイリー総裁を含む6人が金利の据え置きを支持しましたが、3人が反対し、このうち、2人が0.25％の利上げを、1人は0.25％の利下げを主張しました。
イギリスの去年12月の消費者物価指数は前の年の同じ月と比べて4％の上昇と伸び率は前の月から拡大していて2％の物価目標に向けた金融政策のあり方をめぐって意見が分かれた形です。
イングランド銀行としては今後も物価目標の達成に向けて高い金利の水準を維持しながら経済への影響を見極める方針です。
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