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アサヒ、サッポロは「撤退」 ストロング系酎ハイに逆風―飲酒ガイドライン - 時事通信ニュース

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ビール大手各社の「ストロング系」缶酎ハイ=19日午後、東京都千代田区

ビール大手各社の「ストロング系」缶酎ハイ=19日午後、東京都千代田区

 「ストロング系」と呼ばれるアルコール度数の高い缶酎ハイに逆風が吹いている。手軽に酔えるとブームになったが、消費者の健康志向の高まりに加え、厚生労働省が19日、適量の飲酒を呼び掛ける指針を決定。アサヒビールとサッポロビールが「撤退」を表明するなどメーカーは対応を迫られている。

飲酒ガイドラインを初策定 高血圧、少量でもリスク増―厚労省

 アサヒは、「セブン―イレブン」で限定販売している商品を除き、アルコール度数8度以上の缶酎ハイを発売しないと決めた。健康意識の高い消費者らをターゲットに3.5度以下の酒類の割合を増やす方針だ。9度の「超男梅サワー」を販売しているサッポロも今後8度以上の商品については発売しない。

 一方、ストロング系の売れ筋「-(マイナス)196℃ストロングゼロ」シリーズを展開するサントリーは販売を継続。「氷結ストロング」のキリンビールも「今後の方針は検討中」とし、撤退までは踏み込んでいない。ただ、「アルコール問題に世界で関心が強まっている」(新浪剛史サントリーホールディングス社長)中、両社は適正飲酒を働き掛けるセミナーの開催など啓発活動で、健康障害の低減に取り組む考えだ。

 厚労省指針は、生活習慣病リスクを高める純アルコール量の参考値として「男性1日当たり40グラム以上、女性20グラム以上」と明記した。9度の缶酎ハイの場合、350ミリリットルで25.2グラムを摂取する計算で、女性は1缶で参考値を超過する。

 調査会社インテージによると、酎ハイ市場で8度以上の構成比は2017年に金額ベースで4割超に上った。しかし、23年には25%程度に低下。担当者は「健康上の懸念が背景にある」と指摘している。

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