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NY円反発 1ドル=144円2535銭 米指標がインフレ鈍化の兆しみせ - 日本経済新聞

【NQNニューヨーク=稲場三奈】6月30日のニューヨーク外国為替市場で円相場は4日ぶりに反発し、前日比50銭円高・ドル安の1ドル=144円25~35銭で取引を終えた。朝発表の米経済指標がインフレ鈍化の兆しをみせたと受け止められた。米連邦準備理事会(FRB)による過度な利上げ観測が後退したことから、円買い・ドル売りが優勢となった。日本政府・日銀による為替介入への警戒も円相場を支えた。

5月の米個人消費支出(PCE)物価指数の上昇率は前年同月比3.8%と、前月(4.3%)から伸びが鈍化した。変動の大きいエネルギーと食品を除くコア指数の伸び率も同4.6%と、前月と市場予想(ともに4.7%)を下回った。同日ミシガン大学が発表した6月の消費者態度指数(確報値)は市場予想を上回った。一方、消費者が予想する1年先のインフレ率は3.3%と前回(4.2%)から低下した。

30日の東京市場では一時1ドル=145円07銭と昨年11月以来、およそ7カ月ぶりの円安・ドル高水準を付けていた。鈴木俊一日財務相は、日本時間同日午前の記者会見で「急速で一方的な動きもみられる。市場の動向を高い緊張感を持って注視している」と述べた。円安をけん制したと受け止められたことも、円買いを誘った。前日までに円安・ドル高が進んでいた後で、上半期末と月末の持ち高調整や決済需要の円買いも支えとなった。

ニューヨーク市場の円の高値は144円20銭、安値は144円73銭だった。

円は対ユーロで反落し、前日比10銭円安・ユーロ高の1ユーロ=157円40~50銭で取引を終えた。

ユーロは対ドルで3日ぶりに反発し、前日比0.0045ドルユーロ高・ドル安の1ユーロ=1.0905~15ドルで取引を終えた。上半期末となる月末に加え、前日に堅調な米経済指標を受けたユーロ売り・ドル買いが進んでいた後で、持ち高調整目的のユーロ買い・ドル売りが入った。

ユーロの高値は1.0931ドル、安値は1.0853ドルだった。

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