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米国株、ダウ反発し153ドル高 債務問題への警戒和らぐ ナスダックは9カ月半ぶり高値 - 日本経済新聞

【NQNニューヨーク=矢内純一】1日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに反発し、前日比153ドル30セント(0.5%)高の3万3061ドル57セントで終えた。米下院は5月31日夜、連邦政府の債務上限を停止する法案を可決した。今後の上院での審議についても、過半数を占める民主党のシューマー院内総務が採決を急ぐ姿勢をみせている。米債務上限問題への警戒感が一段と和らぎ、次第に買いが優勢となった。

米政府の資金繰りが行き詰まるとされる5日が近づくなか、シューマー氏は1日、法案を通すまで上院の議事を続ける方針を示したと伝わった。法案に不満を抱える議員が民主、共和の両党にいるものの、議会指導部が法案成立を急いでいるという。米国債のデフォルト(債務不履行)といった最悪の事態を避けられるとの見方が広がっている。

5月の米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数は46.9と前月(47.1)から悪化し、好不況の分かれ目である50割れが続いた。景況感の低迷が過度な金融引き締めへの懸念を和らげ、相場の支えとなった面もある。

取引開始直後は下げ幅が200ドルを超える場面があった。朝発表の5月のADP全米雇用リポートで非農業部門の雇用者数が前月比27万8000人増と、市場予想(18万人増)を上回った。週間の新規失業保険申請件数も市場予想ほど多くなかった。堅調な雇用指標を受け、金融引き締めが長引くとの観測が相場の重荷となった。

ダウ平均の構成銘柄では、クレジットカードのアメリカン・エキスプレス、建機のキャタピラー、ホームセンターのホーム・デポが上げた。一方、前日に2~4月期決算を発表した顧客情報管理のセールスフォースが下落。バイオ製薬のアムジェン、金融のゴールドマン・サックスが売られた。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は反発し、前日比165.697ポイント(1.3%)高の1万3100.982で終えた。2022年8月中旬以来およそ9カ月半ぶり高値。半導体のエヌビディア、交流サイトのメタプラットフォームズが上げた。

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