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NY市場サマリー(8日)ドル再び151円台、10年債利回り低下 株ほぼ横ばい - ロイター (Reuters Japan)

<為替> ドルが対円で上昇し、対ユーロで安定的に推移した。先週は米連邦準備理事会(FRB)の利上げサイクルが終了したとの見方が強まったことでドルは大きく下げたが、落ち着きを取り戻しつつある。

ドル/円は0.41%高の151.03円。ドルは先週付けた1年ぶり高値(151.74円)は超えていないものの、政府・日銀による円安・ドル高を抑えるための介入が警戒される水準に再び向かっている。

INGの外為ストラテジスト、フランチェスコ・ペソーレ氏は「介入が警戒されるゾーンに明らかに戻った」とし、「ここ2日の変動はかなり大きくなっている。ドル/円が大幅に上昇すれば、介入に対する警報がけたたましく鳴り始める」と述べた。

ただエコノミストの間では、米経済は第4・四半期に失速するとの見方が大勢。失速すればFRBによる追加利上げの可能性は低くなり、ドルの魅力は低下する。

CMEフェドウオッチによると、先物市場が織り込む来年1月までにあと1回の利上げが実施される確率は約17%。同時に、早くて来年3月に利下げが実施される確率は18%であることも織り込まれている。

主要6通貨に対するドル指数は0.05%高の105.58。

ユーロ/ドルは0.02%高の1.0702ドル。

英ポンド/ドルは0.12%安の1.2283ドル。

NY外為市場:

<債券> 国債利回りがまちまちの動きとなった。財務省が実施した10年債入札が予想よりやや良かったことを受け、長期の利回りは低下した。

入札後、10年債利回りは6ベーシスポイント(bp)低下し4.511%となった。11月1日の米連邦公開市場委員会(FOMC)以来、10年債利回りは40bp以上低下している。

FHNファイナンシャル(ニューヨーク)のマクロストラテジスト、ウィル・コンパーノール氏は「今回の価格上昇で、市場参加者は2カ月間続いた利回り大幅上昇がひとまず収まったと確信した。買い手が市場に戻ってくるという期待が少し強まった」と述べた。

10年債入札は応札倍率こそ2.45倍と先月の2.50倍を下回ったが、アナリストは、発行規模が拡大したことを考えれば結果はまずまずだったと指摘した。

短期ゾーンの利回りは上昇。2年債利回りは1.6bp上昇し、4.934%となった。

2年債と10年債の利回り格差はマイナス40.66bpだった。

CMEのフェドウオッチによると、フェデラルファンド(FF)金利先物市場は3月の利下げ確率を20%、5月の利下げ確率を50%弱とみている。

30年国債の利回りは7.6bp低下の4.659%だった。

米金融・債券市場:

<株式> ほぼ横ばいで引けた。FRB当局者のここ数日の発言を踏まえて政策金利の先行きを見極めたいとのムードが強かったほか、米国債利回りの動向も意識された。

国債利回りは利上げ終了観測の強まりを受けてこのところ急低下しており、CMEのフェドウオッチによると、市場は来年5月にも25bp以上の利下げが実施される約5割の確率を織り込んでいる。

ただ、複数のFRB当局者による過去数日の発言は追加利上げにも含みを持たせており、投資家の間にやや不透明感が広がった。

S&P総合500種(.SPX)とナスダック総合(.IXIC)は小幅高で終了し、連騰記録をそれぞれ8日と9日に伸ばした。ダウ工業株30種(.DJI)は反落し、連騰が7日で止まった。

パウエルFRB議長はこの日のイベントの冒頭で発言したが、金融政策について言及しなかった。議長は9日のイベントでも発言が予定されている。

医薬品大手イーライリリー(LLY.N)は3.2%上昇。米食品医薬品局(FDA)が同社の開発した肥満症治療薬を承認した。 もっと見る

映画大手ワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD.O)は19%急落。同社はハリウッド俳優らのストライキと広告市場の低迷が2024年通期決算の業績を圧迫する可能性があると発表した。 もっと見る

米国株式市場:

<金先物> FRB高官らの発言待ちで様子見となる中を売りが先行し、3日続落した。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は前日比15.70ドル(0.8 0%)安の1オンス=1957.80ドル。

NY貴金属:

<米原油先物> 需要が落ち込むとの懸念が広がる中で売り込まれ、続落した。米国産標準油種WTIの中心限月12月物は前日清算値(終値に相当)比2.04ドル(2.63%)安の1バレル =75.33ドルと、7月中旬以来約3カ月半ぶりの安値となった。1月物は1.90ドル安の75.31ドル。

米石油協会(API)が7日の夕方に発表した週間在庫統計によると、3日までの1週間で原油在庫が前週比1190万バレル増となり、市場予想の30万バレル減に反して大幅な積み増しとなった。これを受けて、需要低迷への警戒感が台頭し、売りが強まった。

米エネルギー情報局(EIA)の週間在庫統計は、システム更新のため、発表が来週の15日に延期された。

NYMEXエネルギー:

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