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FRB議長講演:識者はこうみる - ロイター (Reuters Japan)

[25日 ロイター] - 連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は25日、インフレを確実に抑制するために一段の利上げが必要となる可能性があるという認識を示した。市場関係者のコメントは以下の通り。

連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は25日、インフレを確実に抑制するために一段の利上げが必要となる可能性があるという認識を示した。2008年3月撮影(2023年 ロイター/Jason Reed)

◎よりデータが重要に

<ナティクシスの米国担当チーフエコノミスト、クリストファー・ホッジ氏>

米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は、FRBはすぐに 「任務完了」を宣言することはないと市場に対し明言しながら、データ依存の必要性を強調した。

ここ数週間の金利の動向を見ると、住宅ローン金利や企業の借入金利が押し上げられ、金融情勢を制限しており、さらなる利上げの必要性を緩和する可能性がある。

パウエル氏はさらなる引き締めの必要性を強調したが、軟調な経済指標を受けてFRBが現在の水準を快適と見なし、前回までの利上げと現在の状況をうまく利用することに変わりはない。

FRB内では、今後発表されるデータのために今何をすべきかについて意見が分かれていると思う。来週発表の雇用統計と雇用動態調査(JOLTS)を皮切りに、今後のデータがより重要になる。

◎まだ勝利宣言できず

<LPLファイナンシャルのチーフグローバルストラテジスト、クインシー・クロスビー氏>

パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の全体的なメッセージの核心は、2カ月、3カ月が必ずしもトレンドを作るわけではないということだ。12カ月でみると(インフレの)軌跡はまだ上昇している。

パウエル氏はまだやるべきことがあると明言した。これは、過去数回の利上げ後の記者会見と変わらない。彼は自分のメッセージに忠実であり、まだ勝利宣言はできないということだ。

◎予想通り、過度にハト派的ではない

<INGのマクロ担当グローバルヘッド、カーステン・ブルゼスキ氏>

講演内容は予想通りだった。市場の反応が示唆するように過度にハト派的だとは思わない。9月に利上げを一時停止する可能性は高いが、正式な利上げ打ち止めではない。これは、現在の状況でパウエル議長ができる最善のことだ。

非常にタカ派的な発言なら混乱のきっかけになったし、インフレが再び強まる場合を考慮すると非常にハト派的な発言は適切ではない。今回の発言はバランスの取れた内容と言えよう。

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