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【詳細】日銀会見 長期金利の変動幅 運用柔軟化のねらいは - nhk.or.jp

【長期金利の事実上の上限は1%?】
今回、日銀は長期金利の変動幅の上限について「0.5%程度をめど」としより柔軟に運用することを決めました。

これにより市場の動向に応じて長期金利が0.5%を超えることも容認する形となります。

会見のポイントは日銀が長期金利の上昇をどこまで許容するのかという点です。

これについて日銀は、10年ものの国債金利について1%の利回りでの金融市場調節を行うとしていますが、事実上、長期金利の上限を1%と見ているのかどうか、そしてこれを超えそうな場面では国債を大量に買い入れて金利を抑え込むという対応をとるのか、この「1%」の意味について植田総裁がどう説明するのかがポイントとなります。

【正常化に向けた地ならし?】
第2に、今回の決定がさきざきの正常化に向けた地ならしなのかという点です。

日銀は、大規模な金融緩和を継続する姿勢を示していますが、物価が想定より上振れて推移する中で、今後、金利の上昇圧力が高まれば国債を大量に買い入れて金利を抑え込むことを迫られます。

日銀は今回の金利操作の見直しは金融政策の持続性を高めるねらいがあるとしていますが、この先の金融政策の正常化を見据えた対応なのか、さらに、イールドカーブ・コントロールと呼ばれる金融政策の枠組みの見直しも視野に入っているのかこれについて植田総裁がどう発言するのか注目です。

【物価の見通し】
日銀は28日の会合にあわせて3年間の物価見通しを公表し、今年度の消費者物価指数の見通しは、政策委員の中央値で、前の年度と比べてプラス2.5%と、前回・4月に示したプラス1.8%から大きく引き上げました。

一方、2024年度はプラス1.9%と前回より引き下げ、2025年度については前回と同じプラス1.6%としています。

先月の会見で植田総裁は、物価の先行きについて「企業の価格設定や賃金引き上げの影響含め、不確実性は極めて高い」と述べていましたが、今回示した物価の見通しについてどういう認識を示すのか、そして2%の物価安定目標にどこまで近づいたと見ているのか、こうした点もポイントとなります。

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