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英中銀ピーク金利1998年以来の6.5に達すると市場織り込む - ブルームバーグ

イングランド銀行(英中央銀行)のターミナルレートが四半世紀ぶりの水準に上昇すると市場で見込まれた。景気低迷を招かずインフレを抑制できるのか、トレーダーは英中銀の手腕を疑問視している。

  英中銀の政策発表日程にリンクしたスワップ金利の動向によれば、短期金融市場は8月に0.5ポイントの利上げが再び行われ、政策金利が来年2月までに6.5%でピークに達することを完全に織り込んだ。ピーク金利が6.75%に達する確率もほぼ50%と見込まれている。これらの水準まで英中銀の金利が上昇すれば、1998年以来となる。短期金融市場が見込むピーク金利は、ほんの数カ月前は5%にすぎなかった。 

  6日発表された 米民間企業の雇用者数が予想以上に堅調だったことから各国の国債利回りが上昇したが、これに英国債も追随。英10年債利回りは2008年以来となる4.64%を付けた。

BOE Interest Rates Are Set To Rise Above 6.5% Next Year

Money markets have cranked up wagers for six straight days

Source: Bloomberg

  英中銀のベイリー総裁は6日放送されたCBBCとのインタビューで、インフレはなお「あまりに高過ぎる」と発言。企業が物価高に乗じてさらに値上げする、いわゆる「グリードフレーション」の兆候が見られるとも指摘した。

  一方で、物価上昇は年内に急減速し、来年末にかけてインフレ率は英中銀が目標とする2%へ低下するとの見通しも示した。

  ベイリー総裁は「既に物価上昇ペースは減速を始めた。インフレ率はかなり著しい低下があると予想している」と述べつつ、インフレに歯止めがかからなければ、金利を一段と引き上げる必要があるとの考えも示した。

  JPモルガン・チェースのエコノミスト、アラン・モンクス氏は、英中銀が金利を7%にまで引き上げざるをえなくなり、経済の「ハードランディング」を誘発するリスクがあると指摘。シュローダーズも英中銀が成長よりもインフレ退治を優先し、金利を6.5%まで引き上げると予想した。

  みずほインターナショナルのエブリン・ゴメスリヒティ氏は、「英中銀による政策金利ガイダンスの欠如やインフレ軌道を巡る不確実性」は、トレーダーに金利が上昇しないポジションを取ることを消極的にさせると語った。

 

原題: Traders Bet UK Rates Are Heading to the Highest Since 1998

BOE Governor Sees Some Evidence of Overcharging for Fuel in UK

(抜粋)

(第2段落の情報を更新し、第3段落に相場の動きを挿入します)

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