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米個人消費支出、6 月は前月比0.5%増-PCEコアは前年比4.1%上昇 - ブルームバーグ

米国では主要なインフレ指標が、物価圧力の緩和が続いていることを示した。個人消費も活発となり、7-9月(第3四半期)を前に景気が勢いを増していたことが明らかになった。

キーポイント
  • 6月の米個人消費支出(PCE)は前月比0.5%増
    • エコノミスト予想の中央値は0.4%増
  • 個人所得は前月比0.3%増
    • 市場予想は0.5%増
  • PCE総合価格指数は前月比0.2%上昇と、市場予想と一致
    • 前年同月比では3.0%上昇で、同じく市場予想に一致
  • コア価格指数は前月比0.2%上昇(市場予想0.2%上昇)
    • 前年比では4.1%上昇(予想4.2%上昇)

  インフレ調整した実質PCEは前月比0.4%増加。1月以来の大幅な伸びとなった。

US Inflation Cooled, Spending Picked Up in June | Fed's preferred price gauge rose at slowest pace since March 2021

上段:実質PCE、下段:PCE総合価格指数とPCEコア価格指数

出所:米経済分析局

  前年同月比でのインフレ率は依然として連邦公開市場委員会(FOMC)の目標を上回っているものの、この1年間で物価と賃金の伸びが著しく減速したことで、景気を悪化させずにインフレを抑制できるという期待が膨らんでいる。

  米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は26日、引き締めサイクルが終了に近づいている可能性を示唆した。同日終了した FOMCは22年ぶりの高水準に政策金利を引き上げた。9月の次回会合までに、複数の重要統計が発表される。

  今回の統計ではもう一つ、米金融当局が注視するサービス関連物価指数について朗報があった。ブルームバーグの算出によれば、住宅・エネルギーサービスを除くサービス業の価格指数は前月比0.2%上昇し、5月と同じ伸び率だった。前年同月比では4.1%上昇し、2022年中盤以来の小幅な伸びにとどまった。

  金融環境がタイトになり、物価が依然上昇しているものの、堅調な労働市場のお陰で消費者は支出能力を維持できている。賃金の伸びは物価上昇ペースを上回り始めており、価格高による負担を和らげている。

  財への支出はインフレ調整後で前月比0.9%増加。1月を除いては今年最大の伸びとなった。トラックの新車需要が強いことを反映した。サービスへの支出はインフレ調整済みで0.1%の小幅な伸びだった。

  ブルームバーグ・エコノミクスのスチュアート・ポール、ジョナサン・チャーチ両氏は今回の統計を受け、「FOMCにとって重要な点は明白だ。引き締め政策をもっと長く維持する必要があるということ。ただ、それが年末あたりに成長減速を招く可能性がある」と分析した。

  個人消費を支える実質可処分所得は前月比0.2%増加。賃金・給与はインフレ調整前で0.6%増と、今年1月より後では最大の伸びとなった。貯蓄率は4.3%に低下した。

  統計の詳細は表をご覧ください。

原題: US Inflation Cooled While Consumer Spending Picked Up in June(抜粋)

 

(チャートとエコノミストの分析、統計の詳細を加えます)

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