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旧車好きが選んだ復活してほしい車種 2位「シルビア」「スカイラインGT-R」、1位は? - ITmedia ビジネスオンライン

仕事に役立つ調査データ:

消費者の傾向、若者の価値観、働き方の変化──このコーナーでは、ビジネスパーソンの働き方や企業の戦略立案に役立つようなさまざまな調査データを紹介していく。

 旧車に特化した買い取りサービス「旧車王」を運営するカレント自動車(横浜市)が、「復活してほしい車種」に関するアンケートを実施した。1位は「RX-7」(マツダ)だった。2位は「シルビア」「スカイラインGT-R」(ともに日産自動車)となった。

photo 復活してほしい旧車

ロータリーエンジン搭載の名車「RX-7」

 カレント自動車は旧車好き208人にアンケート調査を行った。1位のRX-7は87票を獲得し、2位(47票)に大差をつけた。RX-7はロータリーエンジンを搭載した車種。生産終了から20年が経過しているが、コンパクトなエンジンと約1200キログラムほどの軽量ボディでコーナリング性能も高く、低いフロントノーズも唯一無二のデザインで高い人気を誇る。

photo RX-7(FD3S)(出典:プレスリリース、以下同)

 ともに日産が手掛ける、2位のスカイラインGT-Rとシルビアのうち、スカイラインGT-Rは現在は後継車種「GT-R」として継承されているものの、旧車種のニーズは依然として高い。初代は1969年から始まり、BNR34型を最後に、2004年に生産が終了した。その人気は日本国内のみにとどまらず、生産終了から20年近くが経過しているが、映画『ワイルドスピード』シリーズなどの影響もあり、世界的な人気を誇る。

photo スカイラインGT-R VスペックII ニュル(BNR34)

 販売終了から20年以上経過したシルビアも、同様に人気が衰えない車種だ。シルビアといえば乗り心地の良さからデートカーとしても人気を博し、グリップ走行、ドリフト走行までこなすため、多方面からその人気がうかがえる。ドリフト走行の技術を競う「D1グランプリ」ではシルビアの活躍が突出しており、各地のドリフト大会でも活躍している。

photo シルビア スペックR(S15)

ホンダのFR車「S2000」

 4位には「S2000」(ホンダ、39票)、5位には「スバル 360」(スバル、38票)がそれぞれ選ばれた。S2000は車体前方にエンジンを搭載した後輪駆動車「FR車」(フロントエンジン・リアドライブの略)。ホンダで事実上、「最後」のFR車とされている。

photo S2000

 オープンカーにも関わらずシャシー剛性が強いことも有名で、ロングノーズ・ショートデッキスタイルのエクステリアデザインも人気の理由とみられる。生産終了後も製造元のホンダからカスタムパーツが販売されるなど、メーカーが認める人気の高さを誇っている。

「てんとう虫」と呼ばれた国民車「スバル360」

 5位の「スバル360」は58年から70年まで生産されたスバルの軽自動車だ。戸建て住宅よりも高価だったことから、乗用車が一部の富裕層しかできない“富の象徴”とされた50年代の日本において、国産車第1号の「クラウン」(トヨタ自動車)の約3分の1の価格で発売された同車種。サラリーマンでも購入できる低価格はもちろん、丸々としたキュートなエクステリアデザインから「てんとう虫」の愛称でも親しまれた。

photo スバル 360

 旧中島飛行機が戦時中に旧日本海軍の名戦闘機「零式艦上戦闘機」(ゼロ戦)を手掛けていたことから、戦後の航空機開発の禁止や財閥解体などで厳しい経営状況に当時陥っていたスバルを、日本有数の自動車メーカーに引き上げた車種でもある。

 国民車・大衆車としてマイカー文化を普及させたともされ、2016年にはその功績から日本機械学会が定める「機械遺産」としての認定を受けた。開発劇の様子はNHKの人気番組『プロジェクトX』でも取り上げられた。

 5位以下では「AE86」「MR2」(37票、ともにトヨタ)、「180SX」(日産)と「ランサーエボリューション」(三菱自動車、いずれも29票)、「カプチーノ」(27票、スズキ)が支持を集めた他、「インプレッサ GC8」(スバル)、「セリカ」(トヨタ)、「ブルーバード」(日産)、「ソアラ」(トヨタ)、「911(空冷)」(独ポルシェ)などの復活を求める声も出た。

photo

 復活してほしい理由についても調査したところ、1位は「デザインが好きだから」(37.4%)だった。「運転が好きだから」(27.9%)、「エンジンが好きだから」(15.7%)がそれぞれ2位と3位に入った。

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 調査は1月19〜1月29日にかけて、インターネット上で行った。調査の詳細はカレント自動車の公式Webサイトで公開している。

photo 旧車のイメージ(提供:ゲッティイメージズ)

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