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新たな「大麻グミ」すでに販売、HHCH規制もいたちごっこ 「対応追い付かない」と専門家 - 産経ニュース

大麻に似た成分を含むグミを食べた人の健康被害が相次いだ問題で、製品から検出された合成化合物「HHCH(ヘキサヒドロカンナビヘキソール)」の販売や使用などが2日から禁止された。HHCHを含むグミを製造・販売していた大阪市の会社はSNSで、HHCH入りの商品を捨てるよう購入客に呼びかける一方、新たな類似成分を含む商品をPR。ある成分を規制しても対象外の「代用品」が出回るいたちごっこの現状に、専門家は安易に手を出さないよう若者らへの啓発が重要だと訴える。

「HHCH入りのグミの代わりとして、新たに人気商品になると思います」。1日、同社の販売店を訪れた男性客はHHCHに似た成分「HHCP」(ヘキサヒドロカンナビフォロール)を含むグミの売り込みを受けたという。

同社の社長はこれまで「規制すればするほど新しい成分が開発される。規制は愚策だ」と主張。HHCHを医薬品医療機器法上の指定薬物とする厚生労働省令が出た11月22日、同社はX(旧ツイッター)に《今回包括はなく、HHCP等はセーフのようです》と投稿し、1週間後の29日にはHHCPを含むグミなどの販売を始めた。

厚労省の規制を受け販売会社はXでHHCHを含む商品の破棄を呼びかけた

客によると、HHCP入りのコーラ味のグミが1袋(10個入り)7千円で売られており、店員は「HHCHが規制され、代わりを求める利用者からの問い合わせが複数あった」と話したという。

SNS上では、別の会社もHHCP入りのチョコレートやクッキーなどをPRしている。

厚労省は1日、HHCHに似た成分をまとめて規制対象にする「包括指定」を年明け以降に行う方針を明らかにしたが、薬物乱用問題に詳しい法科学研究センターの雨宮正欣(まさよし)所長は包括指定について「最終的な解決策にならない」とする。

雨宮氏は「これまでも包括的指定が複数回行われてきたが、そのたびに新たな化合物が出てくる。いたちごっこで、対応が追い付いていない」と指摘。「人体に大麻以上の悪影響を及ぼす恐れがあるにもかかわらず、ストレス解消などをうたう『効果』を信じ、軽い気持ちで手を出す人がいる」と警鐘を鳴らし、こう訴えた。

「学校教育で覚醒剤や大麻と同様、よく分からない化合物に手を出すのは危険だと指導することが必要だ」(藤木祥平、鈴木源也)

薬物依存の当事者が警鐘「若者の『入り口』に」

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