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円上値限定的か-米国債利回りは上昇続き、日銀はすぐには利上げせず - ブルームバーグ

日本銀行の唐突な政策修正を受けた円の上昇は、米国債利回り見通しから判断する限り、すぐに勢いを失うかもしれない。

  12-16日に実施したブルームバーグのエコノミスト調査では、米10年債利回りが2023年4-6月(第2四半期)に3.82%に上昇する可能性があるとの予想が示された。現行水準から約20ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の上昇になる。日本の10年国債利回りは新たに0.5%が上限とされた。エコノミスト予想通りに米国債利回りが上昇すれば日米利回り差は広がり、円上昇を抑える見込みだ。

  ラボバンクのFX戦略責任者、ジェーン・フォーリー氏(ロンドン在勤)は「日本の金融政策引き締めの進展は遅く限られたものになると予想している」と述べ、来年第2四半期末の円相場を1ドル=130円とする予測を示した。

Dollar-Yen Decline Stalls at Support Above 130

  日米利回り差が今年の円安の原動力となり、円は10月に対ドルで約30年ぶりの安値を付けたが、日銀が今月20日に10年国債利回り上限を0.5%に引き上げた後、円高をにらむ取引が勢いを盛り返した。120円を予想する声もある。

日銀ショック受け投資家は円相場見通し修正-120円超える円高予想も

  それほど大きな円上昇を見込まないフォーリー氏は、日銀は利上げをする前にイールドカーブコントロール(YCC)をさらに調整する可能性が高いとの見方を示し、「それによって一段の円高進行はペースが緩やかになるだろう。さらに、来年には何回かドル買いが強まる時期が訪れ、春にかけて想定される円の上値は限定的なものとなる公算が大きい」と話した。

原題: Yen Gains Look Capped as Treasury Yields Seen Marching Higher(抜粋)

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