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米生産者物価指数、11月は予想上回る伸び-来年の米利上げ後押し - ブルームバーグ

11月の米生産者物価指数(PPI)は市場予想を上回る伸びとなった。根強いインフレ圧力が浮き彫りとなり、2023年に向け米金融当局の利上げを後押しする格好となった。

キーポイント
  • 米PPIは前月比0.3%上昇-3カ月連続の0.3%上昇
    • ブルームバーグ調査のエコノミスト予想中央値は0.2%上昇
    • 前年同月比では7.4%上昇-市場予想7.2%上昇
  • 食品とエネルギー除くコアPPIは前月比0.4%上昇-予想0.2%上昇
    • 前年同月比では6.2%上昇-予想5.9%上昇
Surprise Strength | US producer prices rose for third straight month

棒グラフ:PPI、折れ線グラフ:コアPPI

  一方、前年同月比では過去18カ月で最も低い伸びにとどまり、減速傾向が継続。米金融当局が来年に利上げを一時停止する余地が依然としてあることも示唆している。国内外での需要減速でサプライチェーンへの圧力は緩和している。

  インフレ統計を巡っては、13日に発表の11月消費者物価統計(CPI)も注目されている。CPIは引き続き高い伸び率ながらも減速が見込まれている。

  財のコア・インフレが落ち着きつつある中、注目はサービス分野の価格の伸びに移りつつある。消費者物価上昇の主因となっている住宅分野は、いずれ方向を転じると予想され、インフレの最終的な軌道は賃金が鍵を握るとみられる。

財とサービス

  11月は食品価格の上昇を反映し、財の価格が前月比0.1%上昇した。サービスの価格は同0.4%上昇と、3カ月ぶりの高い伸び。証券仲介・投資顧問のコスト上昇などが響いた。

  食品とエネルギー、貿易サービスを除くPPIは前月比0.3%上昇。前年比では4.9%上昇と、2021年4月以来の低い伸びとなった。 

  コスト圧力の持続的な緩和は別の統計でも示されていた。米供給管理協会(ISM)が1日発表した11月の製造業総合景況指数では、仕入れ価格の指数が2020年5月以来の大幅な縮小となっていた。

米ISM製造業総合景況指数が50割れ、2020年5月以来の活動縮小 (2)

  統計の詳細は表をご覧ください。

原題: US Producer Prices Top Estimates, Supporting Fed Hikes Into 2023(抜粋)

 

(統計の詳細やグラフを追加して更新します)

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