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カナダ中銀、0.5ポイント利上げ-引き上げ休止の可能性示唆 - ブルームバーグ

カナダ銀行(中央銀行)は7日の会合で、政策金利の0.5ポイント引き上げを決めた。通常より大きな利上げ幅としたのは、これで6会合連続。その上で、現行の利上げサイクルをいったん停止する可能性を示唆した。

  マックレム総裁率いる政策委員会は、主要政策金利である翌日物金利を0.5ポイント引き上げ、4.25%とした。この水準は2008年の早い時期以来の高さ。ブルームバーグがまとめた調査では、過半数を若干上回るエコノミストが0.5ポイント利上げを予想していた。

  カナダ中銀の 声明には「需給の均衡を取り戻し、インフレを目標水準に引き下げるために政策金利を一段と引き上げる必要があるかどうかを、政策委員会は検討することになる」との文言が入った。

  これは、通常より大幅な利上げを進める段階は恐らく終了し、微調整の必要性を見極める中で、これまでの積極的な利上げを休止する余地がカナダ中銀にある可能性を示唆する。

  デジャルダン・セキュリティーズのマクロ戦略責任者、ロイス・メンデス氏は「これは政策転換だ。カナダ中銀はデータ次第で対処する姿勢を強めつつある」とリポートで指摘。「来年1月の会合時に利上げ休止を正式に発表するとみている」と記した。 

Bank of Canada hikes 50 basis points but opens the door to pause

翌日物金利の推移

出所:カナダ中銀

  カナディアン・インペリアル・バンク・オブ・コマース(CIBC)のチーフエコノミスト、エイブリー・シェンフェルド氏は「現行の引き締めサイクルはピークに達した公算が大きい。しかし経済成長を失速させ、それによってインフレを抑制するために、利上げの痛みがしばらく続くことをわれわれは受け入れる必要がある」とリポートで指摘した。

  カナダ中銀は「インフレは依然として高過ぎる上に、短期のインフレ期待が高止まりしている」との認識を示し、インフレ率を目標の2%に引き下げるための「決然たる」コミットメントをあらためて表明した。

  一方で、金融政策引き締めが「内需を抑制しつつある」ことを示す証拠が増えているとし、例として7-9月(第3四半期)に消費が減速したことや住宅市場の活動が鈍化していることを挙げた。

原題: Bank of Canada Hikes Rate to 4.25%, Signals Potential Pause (2)(抜粋)

 

(第5段落以降にエコノミストの見方や詳細を追加して更新します)

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