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NY円、続伸 1ドル=128円25~35銭 日米金利差の縮小で円買い - 日本経済新聞

【NQNニューヨーク=古江敦子】12日のニューヨーク外国為替市場で円相場は大幅に続伸し、前日比1円65銭の円高・ドル安となる1ドル=128円25~35銭で取引を終えた。米長期金利が低下し、日米金利差の縮小を見込む円買い・ドル売りを誘った。朝方発表の4月の米卸売物価指数(PPI)の伸びが市場予想に一致し、持ち高調整の円買いを促した。

米長期金利の指標である10年物国債利回りが前日比0.06%低い(債券価格は高い)2.85%で終え、円買い・ドル売りにつながった。米株式市場でダウ工業株30種平均が連日で年初来安値を更新し、相対的に低リスク通貨とされる円が買われた面もあった。

4月の米PPIは前月比0.5%上昇と市場予想に一致した。米国の高インフレ観測から積み増されていたドルの買い持ち高を一時的に手じまう動きがあった。円は足元で急ピッチで下げてきたため、持ち高調整の円買いが入りやすかったという。

買い一巡後の円相場の上値は重かった。市場では「株安で流動性の高いドルを保有する動きが強まっている」(ジェフリーズのブラッド・ベクテル氏)との指摘があった。ユーロやオーストラリアドルなどに対するドル買いが、円に対して広がった。

円の高値は127円54銭、安値は128円74銭だった。

円は対ユーロで大幅に4日続伸し、前日比3円50銭の円高・ユーロ安となる1ユーロ=133円10~20銭で取引を終えた。中国の景気悪化が欧州経済に波及するとの見方からユーロが売られた欧州市場の流れを引き継いだ。

ユーロは対ドルで大幅に3日続落し、前日比0.0130ドル安い1ユーロ=1.0380~90ドルで終えた。一時は1.0354ドルと2017年1月以来のユーロ安水準をつけた。欧州景気の不透明感がユーロの重荷だった。欧米株式相場が総じて下落し、リスク回避目的のユーロ売り・ドル買いが強まった。

この日の高値は1.0438ドルだった。

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