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JAL、23年3月期最終黒字450億円 3期ぶり黒字転換へ - 日本経済新聞

3期ぶりの最終黒字を見込む

日本航空(JAL)は6日、2023年3月期の連結最終損益(国際会計基準)が450億円の黒字(前期は1775億円の赤字)になるとの見通しを発表した。黒字は3期ぶり。国内線の旅客需要の回復が寄与する。新型コロナウイルスの影響で国際線は需要減が長期化しているが、政府の水際対策緩和が進めば今後、需要増を見込む。一方で燃料高もコストを押し上げており、コロナ前への利益水準回復には時間がかかる見通しだ。

売上高は前期比4%増の1兆3900億円、EBIT(利払い・税引き前損益)は800億円の黒字(前期は2394億円の赤字)を見込む。国内線需要は政府がまん延防止等重点措置を3月下旬に全面解除して以降、回復している。ゴールデンウイーク(GW)の国内線予約者数は21年比で2倍に増えた。今後、感染拡大が落ち着けば、今夏にはコロナ前の9割程度まで回復すると見込む。

一方で、国際線の回復は遅れている。政府が4月に水際対策を緩和し、留学生などの入国は戻りつつあるが、コロナ前の2割程度にとどまる。ただ足元では企業の出張需要も再開しつつある。政府は6月にも水際対策の一段の緩和を行い、観光目的の外国人客受け入れも検討している。水際対策の緩和が進めば、一段の回復を見込む。

今後、運航規模が回復すると、整備費などの固定費は増える。燃料価格もロシアのウクライナ侵攻などで上昇しており、先行きの不透明感は拭えない。4月からは国内線の普通運賃の一部を値上げした。値上げ効果やコスト削減の継続で利益を確保する。

同日発表した22年3月期の連結決算は、売上高が前の期比42%増の6827億円、EBITが2394億円の赤字(前の期は3983億円の赤字)、最終損益が1775億円の赤字(前の期は2866億円の赤字)と2期連続の赤字だった。

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