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米中古住宅販売、4月は予想外の減少-最高水準の価格と高金利が重し - ブルームバーグ

4月の米中古住宅販売件数は予想に反して減少し、2カ月連続でのマイナスとなった。過去最高水準近くにある価格と高い借入コストを受け、中古住宅市場が低迷していることが浮き彫りになった。

キーポイント
  • 中古住宅販売件数(季節調整済み、年率換算)は前月比1.9%減の414万戸
    • ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想中央値は423万戸
    • 3月は422万戸(速報値は419万戸)に上方修正

Sales of US Previously Owned Homes Drop

The resale market slipped in April as affordability challenges buyers

Source: National Association of Realtors

  統計発表元である全米不動産業者協会(NAR)のチーフエコノミスト、ローレンス・ユン氏は発表文で「4月の住宅価格が過去最高を記録したことは、住宅所有者にとって非常に良いニュースだ。しかし、住宅在庫が増加しているため、価格上昇のペースは緩やかになるはずだ」と指摘した。

  昨年10月に13年ぶりの低水準となった需要は回復が遅れている。在庫が限定的で、提示価格が高止まりしていることが影響している。2021年初め、年率換算の販売件数は現在のペースを200万戸余り上回っていた。住宅ローン金利は現在の7%に対し3%前後だった。

  ユン氏によれば、これ以上引っ越しを先延ばしできないと判断する売り手がいるため、在庫はここ数カ月で少しずつ増加している。それでも、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)前の水準を大きく下回っている。4月の中古住宅販売在庫は前年同月比で16%余り増加し、121万戸となった。

  現在の販売ペースで見た場合、在庫消化に要する期間は3.5カ月。5カ月を下回ると在庫がタイトと見なされる。

販売価格

  中古住宅の販売価格(季節調整前、中央値)は前年同月比5.7%上昇の40万7600ドル(約6400万円)。データが残る1999年以降、4月としては過去最高を記録した。在庫の増加や建設業者による販売促進策で価格が年間ベースで下がっている新築住宅市場とは異なり、中古住宅市場は前年比で価格が上昇している。

  4月に売れた住宅の約68%は市場に出てから1カ月未満で買い手が決まり、販売戸数のうち25%余りは販売価格が提示価格を上回った。

  4月の平均売り出し期間は26日で、前月の33日から縮小し、春の典型的な販売シーズンとなった。売り手は平均3.2件の提示を受けた。

  中古住宅販売は米住宅市場の大半を占め、契約が成立した時点で算出される。4月の新築住宅販売件数は23日に発表される。

  地域別の中古住宅販売は4地域全てで減少し、特に西部(2.6%減)と南部(1.6%減)で顕著だった。

  4月の一戸建て住宅販売は2.1%減、集合住宅は横ばい。

  個人投資家またはセカンドハウスの買い手が購入した住宅は全体の16%と、前月の15%から増加した。初回購入者は33%と、前月の32%から増加した。

  販売件数は調整前ベースで前年同月比6.8%増。

  統計の詳細は表をご覧ください。

原題: US Existing-Home Sales Unexpectedly Fall as Prices Stay High(抜粋)

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