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NYダウ反発、76ドル高 雇用統計受け景気懸念和らぐ - 日本経済新聞

【NQNニューヨーク=川内資子】5日の米株式市場でダウ工業株30種平均は小反発し、前日比76ドル65セント(0.2%)高の3万2803ドル47セントで終えた。朝方発表の7月の米雇用統計は労働市場の改善を示す内容だった。足元で強まっていた景気後退懸念がやや和らぎ、金融株や景気敏感株に買いが入った。ただ、米連邦準備理事会(FRB)の積極的な金融引き締めが続くとの見方から米長期金利は上昇。金利上昇で割高感が意識されやすいハイテク株は売られ、ダウ平均は下げる場面もあった。

景気動向を映す非農業部門の雇用者数は前月比52万8000人増と、増加幅は6月(39万8000人)から拡大し、市場予想(25万8000人)も大きく上回った。失業率は3.5%と2020年2月以来の低水準となった。平均時給の伸び率は前月比、前年同月比ともに市場予想以上だった。JPモルガンは「雇用統計はFRBが(インフレ抑制のために)すべき仕事が多いことを示した」と指摘。次回9月の会合でも通常の3倍となる0.75%の利上げを続けると予想した。

米債券市場で長期金利が一時2.86%と前日終値(2.69%)から大きく上昇(価格は下落)した。相対的な割高感が意識されやすいハイテク株を中心に売りが先行し、ダウ平均は朝方に前日比237ドル安となる場面があった。

売り一巡後は景気後退懸念の和らぎを意識した買いが優勢となった。市場では「米経済が景気後退に陥る可能性は低いとの見方が次第に広がった」(Bライリーのアート・ホーガン氏)。景気敏感株が買い直され、化学のダウや建機のキャタピラーが上げた。長期金利の上昇を受け、利ざや拡大の見方から銀行のJPモルガン・チェースが3%上昇、同業のゴールドマン・サックスも上げた。足元で大きく下げた米原油先物相場が3日ぶりに反発し、石油のシェブロンも高い。

ナスダック総合株価指数は3日ぶりに反落し、前日比63.025ポイント(0.5%)安の1万2657.555で終えた。電気自動車(EV)のテスラは7%安と、8営業日ぶりに反落した。交流サイトのメタプラットフォームズも安い。

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