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【米国市況】株反落、米利上げ継続を警戒-ドル一時137円台前半 - ブルームバーグ

19日の米株式相場は反落。米金融当局者が利上げへの積極姿勢を相次いで示したことから、投資家は慎重姿勢に転じた。空売りの動きも再燃。米国債利回りは上昇した。

  ドル・円相場は値上がりして、136円台後半。一時は137円台前半まで買われた。

  • 米株反落、S&P500種は6月来の大幅安-空売りの動き再燃
  • 米国債利回りは上昇、2年債3.23%-10年債2.97%
  • ドルは全面高、一時137円台前半-FRB当局者がタカ派発言
  • NY原油3日続伸、イラン核合意など意識-週ベースでは反落
  • NY金5日続落、週ベースで5週ぶり反落-米利上げ継続意識

  S&P500種株価指数は前日比1.3%安の4228.48と、6月以来の大幅下落。週間ベースでは5週ぶりに下げ、昨年11月以来最長の連騰がストップした。ハイテク銘柄中心のナスダック100指数は前日比2%値下がり。グロース銘柄などが大きく売られた。

  ダウ工業株30種平均株価は292.30ドル(0.9%)安の33706.74ドル。ナスダック総合指数は2%下落。シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー指数(VIX)は約2週間ぶりの大幅上昇となり、20を再び上回った。

  この日は2兆ドル(約270兆円)相当の オプションが期日を迎えたことも、ボラティリティーが高まる要因となった。S&P500種が4300付近の主要な節目を上抜けられなかったことが、オプションの売りにつながったもようだ。最も空売りされている銘柄で構成するバスケットは6%超下げた。

Stocks fell and fear index rose Friday

  米国債は下落。ニューヨーク時間午後4時19分現在、金融政策の変更に最も敏感な2年債利回りは4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の3.23%。10年債利回りは9bp上昇して2.97%。

  来週のジャクソンホール会合(カンザスシティー連銀主催の年次シンポジウム)を控え、米金融当局者は根強い高インフレの抑制に向けて 利上げを進める決意をあらためて表明している。

バーキン総裁、FRBはインフレ抑制の決意-景気後退リスクでも (1)

  インタラクティブ・ブローカーズのシニアエコノミスト、ホセ・トーレス氏は「現時点において、米金融当局と戦うのは得策ではない」と指摘。「彼らが量的緩和を実施し資産価格を押し上げていたときに戦わなかったのであれば、彼らがその正反対を実施している今、なぜ戦うのか。弱気相場における一時的な非常に激しい夏季特有の上昇が見られたように、こうした動きが逆の方向に増幅される可能性もある。流動性の状況が引き締まれば、なおさらだ」と述べた。

  BNYメロン・ウェルス・マネジメントの最高投資責任者(CIO)、レオ・グロホウスキー氏は「米金融当局は政策緩和を期待した早計な見方を打ち消すとみられる。一段とタカ派的な発言でそれを実行する可能性がある」と指摘。「短期的に、市場のセンチメントに大きな変化が見られていた。やや過度に自己満足に陥っていたかもしれない」と述べた。

  外国為替市場ではドル指数が上昇し、約1カ月ぶりの高値となった。米金融政策当局者らが利上げへのコミットメントをあらためて表明したことが背景。中国人民元の弱さなどもドル高につながり、ドルは主要10通貨に対して全面高。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.5%上昇。週間ベースでは2020年4月以来の大幅高。ニューヨーク時間午後4時20分現在、ドルは対円で前日比0.7%高い1ドル=136円83銭。一時は137円23銭を付ける場面もあった。ユーロは対ドルで0.5%下げて1ユーロ=1.0042ドル。

  ニューヨーク原油先物相場は小幅に3日続伸。週間ベースでは反落した。世界景気の減速懸念や、イラン核合意の再建を巡る先行き不透明感が残る中、週末を前に19日は明確な方向感が出なかった。

  マレックス・ノース・アメリカのトレーダー、ライアン・フィッツモーリス氏は「核合意再建で妥結すれば確実にイラン産原油の禁輸制裁は解かれるだろう」と指摘。「投機筋は重要発表があった場合の不意打ちは避けたい」と述べた。トレーダーらによると週末を前に手元流動性を確保するための売りもあり、相場の上値は重かった。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物9月限は、前日比27セント(0.3%)高の1バレル=90.77ドル。ロンドンICEの北海ブレント10月限は13セント上げて96.72ドル。  

  ニューヨーク金相場は5日続落し、週間ベースでは5週ぶりに反落した。米金融当局者からインフレ抑制に向けた利上げ継続の決意を示す発言が相次ぎ、ドルが買われたことが金の下押し圧力になった。

  オアンダのシニア市場アナリスト、クレイグ・アーラム氏はリポートで、1オンス=1800ドルを回復し利益確定の売りが出ていたところにドル高が加わり、金の重しになったと指摘。「ドル高が続き、米金利のさらなる低下が限られる場合は、金が上昇していくのはより難しくなるだろう」と記した。

  この日の金スポット価格は一時0.7%安の1745.61ドルと、7月28日以来の安値に下落した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は0.5%安の1762.90ドルで引けた。

原題: Stocks Slide as Short-Sellers Cash In on Fedspeak: Markets Wrap(抜粋)

Treasuries Slide, Steepen; Vol Bid as Downside Options Prominent(抜粋)

Greenback Soars on Hawkish Fed Comments; Yuan Drops: Inside G-10(抜粋)

Oil Closes Week Lower as Global Slowdown Worries Offset Demand(抜粋)

Gold Heads for Weekly Drop as Fed Officials Reiterate Rate Hikes(抜粋)

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