NYダウ、続伸で始まる原油下落でインフレ懸念和らぐ（写真=ロイター） - 日本経済新聞

【NQNニューヨーク=張間正義】15日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続伸で始まり、午前9時35分時点は前日比267ドル16セント高の3万3212ドル40セントで推移している。原油先物相場が大幅に続落し、インフレ懸念がやや和らいだ。もっとも、米連邦公開市場委員会（FOMC）の結果発表を16日に控え、投資家の様子見ムードは強い。

原油のWTI（ウエスト・テキサス・インターミディエート）先物の期近4月物は前日比9%下落し、1バレル93ドル台を付ける場面があった。ガソリン高が消費を抑えるとの懸念が後退し、消費関連株が買われている。クレジットカードのビザやスポーツ用品のナイキ、ホームセンターのホーム・デポが高い。半面、石油のシェブロンは大幅安。

米債券市場では前日に2019年7月以来の水準を付けた長期金利の上昇が一服している。金利上昇を嫌気して前日に下げたハイテク株が買い直され、ソフトウエアのマイクロソフトと顧客情報管理のセールスフォース・ドットコムが高い。

14日に2020年12月以来の水準に下落したハイテク株が多いナスダック総合株価指数は4営業日ぶりに反発して始まった。

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