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NY円、下落 1ドル=114円35~45銭 一時1カ月ぶり円安 コロナ懸念後退で - 日本経済新聞

【NQNニューヨーク=古江敦子】23日のニューヨーク外国為替市場で円相場は下落し、前日比30銭円安・ドル高の1ドル=114円35~45銭で取引を終えた。新型コロナウイルスの変異型「オミクロン型」の感染が重症化する可能性が低いとの調査発表が相次いだ。世界景気の先行き不透明感が和らぎ、低リスク通貨とされる円は売り優勢となった。

南アフリカや英国で発表されたオミクロン型感染に関する調査結果で、入院や重症化に至る確率がデルタ型に比べ大幅に低かった。行動規制の強化で経済回復が遅れるとの懸念が後退した。

23日は米食品医薬品局(FDA)が製薬のメルクなどが開発した新型コロナの飲み薬の緊急使用を承認したのも、投資家のリスクテークにつながるとの見方が広がった。円は一時114円46銭と11月下旬以来1カ月ぶりの安値を付けた。

米長期金利の指標である10年物国債利回りが前日比0.04%高い1.49%で終え、日米金利差の拡大を見込む円売り・ドル買いを誘った。米株式相場の上昇も円の重荷だった。

円は売り一巡後は下げ渋った。投資家心理が改善した局面では、流動性が高く、円と同様にリスク回避時に買われるドルも売られやすい。英ポンドやオーストラリアドルなどに対してドルが売られ、対円でのドル売りに波及した面があった。

円の高値は午前に付けた114円25銭だった。

円は対ユーロで4日続落し、前日比40銭円安・ユーロ高の1ユーロ=129円60~70銭で取引を終えた。コロナ感染の警戒感が後退し、低リスク通貨の円はユーロに対しても売られた。

ユーロは対ドルで横ばい。前日と同水準の1ユーロ=1.1320~30ドルで終えた。欧州市場でユーロが売られた流れを引き継いで始まったが、ニューヨーク市場では下げ幅を縮小した。オミクロン型の感染拡大による世界景気の不透明感が和らぎ、リスク選好の局面で買われやすいユーロが持ち直した。

ユーロの高値は1.1338ドル、安値は1.1291ドルだった。

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