静かに「ただいま信州」年末年始帰省スタート｜信毎web - 信濃毎日新聞

　新型コロナウイルス感染拡大で政府が「静かな年末年始」を呼び掛ける中、帰省客らの県内への入り込みが２６日、始まった。帰省を控える人がいるためか、ＪＲ松本駅（松本市）、長野駅（長野市）の人出は例年と比べてまばらだった。

　松本駅は、登山客や旅行客らでにぎわう一方、出迎える人は少なめ。東京都内から帰省した伊那市出身の男子大学生（２０）は「祖父母に感染させてはいけないので、万全に対策をした」。出迎えの家族と７カ月ぶりに対面し、ほっとした表情を浮かべた。長野駅に降り立った神奈川県藤沢市の女性会社員（２７）は「人が少ない自由席車両を選び、（他の客と）距離を取って座ることを心掛けた」と慎重に須坂市の実家へ向かった。

　ＪＲ東日本によると、この日の北陸新幹線（長野経由）下りの自由席乗車率は、東京駅発時点で２０～４０％。県警によると、県内の高速道路なども目立った混雑はなかった。

　ＮＴＴドコモがまとめた２６日午後３時時点の人出の分析によると、長野駅は新型コロナ感染拡大前（１月１８日～２月１４日）の休日平均比９・９％減で、前週１９日の１６・２％減から６・３ポイント上昇した。

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